長久保寛之(Exotico De Lago)インタビュー
– 本質は「無駄」の中にある –

エキゾチカと言えばこの人、長久保寛之。国内屈指のエキゾチカ・バンドのリーダーにして、個性派ギタリスト。of Tropique の最初のレコーディング・セッションでも、センスあふれるギターとベースを披露してくれた。
“ぼっちゃん”を知ったのは、光風(みつかぜ)&グリーン・マッシヴのギタリストとしてだった。レゲエ/ロックステディのミュージシャンだと思った。だから、多重録音によるソロ・アルバム “Rock Exotica Steady” を聴いたときは驚いた。ただのロックステディではない。音楽の「型」を突き抜けて、「エッセンス」が聴こえてくる。それを「音楽愛」と呼んでもいい。偶然このアルバムを耳にした曽我部恵一(サニーデイ・サービス)が自身のレーベルからのリリースを即断したというほどの、隠れた傑作アルバムだ。どんな人なんだろう。どんな音楽を聴いてきたんだろう。
若い頃はルーツ・ロック・バンド、カリフラワーズのメンバーでもあったという一筋縄ではいかない個性は、どこからきたのか。逗子のビーチハウスSurfersで、ハンバーガーをほおばりながら、音楽遍歴を語ってくれた。

[取材・写真 / 近藤哲平]

 

ジミヘンと出会う

ー 音楽を聴きはじめたのは、いつごろですか?

長久保:姉ちゃんが音楽ファンで、ビーチボーイズや山下達郎や大滝詠一が好きだったんだ。で、姉ちゃんが聴いてるラジオで、ある日ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)がかかって。わーなんだこれ!って思った。

ー 最初はジミヘンだったんですか!

長久保:うん。そこからサイケを好きになって、いろんな種類のサイケを聴いてた。

ーそれは60年代の、いわゆるガレージ・サイケですか?

長久保:いや、アシッド・フォークや、電子音が入ったサイケ。いまは、ソフト・ロックとかファンキー・ロックとかいろんな呼び方があるけど、そのころは「サイケ」ひとくくりだったんだ。だからいろんなものが混じってて。ビーチボーイズだってアルバムによってはサイケだし、ビートルズの『サージェント・ペパーズ(・ロンリーハーツ・クラブ・バンド)』もそうだしね。
それでギターを始めて、高校出てハタチくらいのときには、頭脳警察、ジャックス、裸のラリーズみたいなバンドをやってた。

ーマニアックですねー。

長久保:マニアック=かっこいい、みたいなの、あるじゃない?(笑) で、そのあと女性ボーカル入りのサイケをやろうとして、メンバーが連れてきたボーカルが、イノトモだったんだよ。

ーそうなんですか!そのときは彼女は「イノトモ」として活動してたんですか?

長久保:いや、まだそんなに歌ってなかったみたい。でも一緒にやってみたらカッコ良くて。そのうちイノトモが自作のデモテープを作ってきて、それがまたすごいカッコ良くて、バンドで活動することになったんだ。

ーイノトモバンドってことですか?

長久保:そう。それで、イノトモバンドを見たナカムラくんに、カリフラワーズに誘われたんだ。 

コルトレーンと出会う

ーカリフラワーズって、いまの長久保さんの音楽性とは違いますよね。もっとアメリカン・ミュージュック寄りというか。

長久保:そうだね。俺もその頃はニューソウルとか聴いてた。カリフラワーズは、リーダーのナカムラくんが黒人音楽全般が好きで、ブルース、ジャイブ、ジャズ、ソウル、60年代ソウル、ニューソウル、レゲエ、なんでもやってたから、いろいろ勉強になったよ。ロックステディもその頃に知って、いいなーと思ったけど、その時はまだ深くは入り込まなかった。
(カリフラワーズは)2年ぐらいでやめちゃったけどね。その時もうlakeってバンドやってて、そっちをもっとやりたくて。

ーlakeはどういう音楽性だったんですか?

長久保:当時はスピリテュアルなジャズが好きだったんだ。イノトモバンドで、ベースの伊賀(航)さんと知り合って、お互い好きな音楽をテープに録って交換し合ってたの。伊賀さんはジャズの人で、(ジョン・)コルトレーンを教えてくれて。俺はずっとサイケが好きだったから、コルトレーン聞いたときに、これサイケだ!て思って、そこからハマっていったんだよね。サン・ラ、アリス・コルトレーン、ファラオ・サンダースとかがすごく好きだった。

ーなるほど。でも長久保さんの演奏にそこらへんのジャズの、たとえばモーダルな感じとかはないですよね。

長久保:それはないね。だってかっこ悪いもん、ギターでやると。ギターがかっこいい音楽なんて決まってるから。それに、lakeの最初の頃って、俺は楽器弾いてないんだよ。

ーえ!何やってたんですか?

長久保:録音してた。その頃、俺と伊賀さんで、キンドーっていう鍵盤弾きの家によく遊びに行ってたんだ。レコードかけて、かっこいいよねー!こういうのやりたいよねー!って言ってると、キンドーがこんな感じ?って弾きはじめて、おお、それ!って言って伊賀さんがベースをつけて。まだカリフラワーズやる前で、俺はギタリストとしてもぜんぜん活動してなくて、コードもよくわかんないから、レコードいっぱい持って行って、こういうのやりたいんだよね、って言うと、それをキンドーが弾いてくれるんだ。

ーライブやろう、っていうノリじゃなくて。

長久保:うん。3人で集まって好きな音楽をやる会、みたいな?で、録音した音源をいろんなとこに配ってたら、ライブの誘いがきて、ドラムと管楽器を入れてライブやったら好評で、バンドで活動するようになったんだ。でも、バンドが盛り上がってたときに震災が起こって、ボーカルが沖縄に移住しちゃって。どうしようか、って言ってるうちにどんどんしぼんでしまった。 

ロックステディと出会う

長久保:lakeで新木場のageHaのイベントに出たとき、そこで光風(ミツカゼ)くんに出会って、新しいバンドに誘われたんだ。俺、MITSUKAZE & GREEN MASSIVEのオリジナル・メンバーなんだよ。

ーその頃、もうレゲエ系の音楽って聞いてたんですか?

長久保:ぜんぜん聞いてない。光風くんに会ってからだね、レゲエとか聞き出したのは。

ー今では長久保さんて、レゲエ・シーンの人って印象があります。

長久保:ぜんぜんそんなことないんだよ。GREEN MASSIVEのツアーで、移動の車とかでいろいろ聴いたけど、最初はレゲエってあんまりピンと来なくて。演奏してるうちに、だんだん好きになっていったんだよね。でもその辺の音楽では、俺はやっぱりロックステディが好きで。光風くんもロックステディやりたいって言うから、一緒にいろいろ考えて試すんだけど、どうもうまくいかなかった。

ーどうしてですか?

長久保:やっぱり、どの要素が欠けてもダメなんだよね。例えば、ベースが短いスパンで弾いてたらドラムはすごく長い感じにする、とか。慌ただしい曲でもメロディはゆったりしてる、とかね。そういう要素がひとつでも欠けると、雰囲気が出ない。俺は、「誰が聞いてもロックステディ」っていうものをやりたかったんだ。ファンクの要素なんていらないよ!って思ってた。それで、インストでロックステディをやろうと思って、デラゴ(Exotico De Lago)を始めたんだ。 

Exotico De Lago

ー最初は、ロックステディをやるバンドだったんですね。カバーもやりました?

長久保:やったねー。最初は伊賀さんとエリちゃん(小西英理)とケイジっていうドラマーと4人で、そのうちサックスが二人加わって。サックス二本の微妙なハーモニーが、ちょっと足りない感じでいいんだよ。その足りないところをどうやって埋めるか、っていうのがね。俺は、管楽器がメロディ取るのが一番好きなんだ。ロックステディやスカのインストものって、だいたいそうじゃない?ギターがメロディ取るのって少ないと思う。
あと、スカとロックステディの中間の感じがやりたかった。ドラムはスカだけどベースはロックステディで、テンポのゆるいスカ、みたいな。スカタライツがソウル・ブラザーズになってすぐの頃の、ルードな雰囲気のやつ。そこに和の旋律を乗せてね。スカタライツって、軍歌みたいじゃない?

ー軍歌、ですか。

長久保:男らしい!って感じで、すごく鼓舞される。その軍歌のイメージと和のイメージが重なって、演歌みたいなロックステディがやれるんじゃないか、って思ったんだ。

ー和っていうキーワードは、どこから出てきたんですか?

長久保:雅楽がずっと好きだったんだ。まあ深くは聞いてないけど。コルトレーン聞いたときにも、雅楽を連想したよ。

ー(コルトレーンの演奏する)ソプラノサックスって、雅楽の笛みたいなイメージありますよね。チャルメラっぽい感じというか。

長久保:そうそう。コード感もなくてロングトーンで、神社が似合う。京都に行ったら、龍安寺の石庭を見ながらコルトレーン聴く、みたいな。
あと、2006、2007年くらいに、『世界の音楽発掘シリーズ』みたいなCDが出て、そのエチオピア編を友達が持ってたんだ。まだエチオピア音楽が流行る前。たぶん60後半から70年代の録音で、ソウルぽいドラムに和を感じるフレーズで、演歌みたいなんだよ。

ーだんだんと、エキゾチカ路線に向かうわけですね。

長久保:うん。裏打ちのリズムだったりベースラインだったり、ベーシックな部分はロックステディなんだけどね。でもウワモノは違ってて、それに合わせてリズムをいじっていくうちに、だんだん変な感じになっていく、っていうね。

ー曲はどうやって作ってるんですか?

長久保:ギターで作ってる。すごく考えて、けっこうカッチリとメロディ作るよ。できるだけ単純なコードで、できるだけこねくりまわさないようにして。あとは、リフだけ決めておいてバンドで曲を作ることもある。

ーハーモニーが独特ですが、それも最初に決めるんですか?

長久保:ハモりは、実際に演奏してもらって決めるんだけど、メロディ以外の部分は任せてる。スピリテュアルな感じでお願い、って言うことが多いね(笑)。四度のハモりとか、普通は気持ち悪いと思うんだけど、俺はけっこう好きなんだ。あと、同じ楽器でのユニゾンは面白いね。lakeでソプラノ・サックスを2本使ってたんだけど、すごく変な倍音が出てかっこいいんだ。
でも、やっぱりロックステディが好きだから、もうちょっとルーツ寄りにしたいな、とも思う。奥が深すぎて、単純に演奏してて面白い、っていうのとは違うんだけど。そもそも、みんな気軽にロックステディって言うけど、そんな簡単じゃないだろ!って思うよ。リズムを裏打ちにすりゃいいってもんじゃないだろ!って。

ー今のメンバーは、そういう面でのコミュニケーションはうまくいってるんですか?

長久保:うん。あと不思議なことに、メンバーが変わっても、それなりのクオリティは保ててるんだ。今日のライブよかったよね!って言ってる回数が多い(笑)。バンドの雰囲気が、出来上がってるんだろうね。俺、ずーっと考えてるから、バンドのことばっか。

ー幸せじゃないですか! 

ゴリっとしてるのがいい

ーデラゴは「トロピカル」「エキゾチカ」というイメージで認知されてますよね。

長久保:そうだね。でも俺は、トロピカルじゃなくて、エキゾチックなものが好きなんだ。南国や楽園じゃない。もっとストレンジな、なんかゴリっとしたものが欲しい。アメリカの昔のオムニバス・アルバムにあるような「ジャングル・エキゾチカ」みたいな変なものがすごく好きだから。ああいうものとマーチン・デニーの中間がいいな、ってずっと思ってる。

ー「エキゾチック」っていうキイワードは、バンドとして意識してます?

長久保:うん、してる。いないしね。例えば、cero (contemporary exotica rock orchestra)とかも違うんだ。すごくいいと思うけど。

ーわかります!ceroは、クレバーで上質。

長久保:うん、クレバーだね。混ぜ方がうまい。

ーハイブリッド感があります。生のままの、よくわかんない、それこそハモリなんて知らない人がハモってよくわかんない音程になっちゃった、みたいなものとは違う。

長久保:わかる!

ーあと、コードやリズムに今の空気があるじゃないですか。VIDEOTAPEMUSICとかもそうだけど、すごく今っぽくれオシャレ。デラゴは異質ですよ。今っぽさがないどころか、逆にホントに今のバンド?って感じで。

長久保:昔のロックステディの曲とつなげて聴いても違和感ないように、っていうのはすごく意識した。ほんとに60年代にこういうシングルあったんだろうな、みたいな。
録音物って、音質コミだと思うんだ。アレンジと同じくらい大事。いい音楽でも、音質が好みじゃなかったら好きになれない。だから、好みの音にしたいと思ってずーっとやってた。スケジュール調整の問題とかもあって、ミックスに2年もかかっちゃったけどね。

ー音質もそうだし、エキゾチカって、サウンドというか雰囲気が大事だと思うんです。曲のバックで鳴ってる鳥の声や効果音を抜けば、演奏自体は普通のジャズ・コンボだったりするし、カバー曲も多いじゃないですか。音楽的な方法論、特徴って、あるんですかね?

長久保:うん、あるよ。メロディをピアノの低音で弾く、とかね。あと、装飾が多い。ピアノでメロディを弾くときなんかに、装飾的な音をアレンジしたりするよね。

ーなるほど。 

エキゾチカ音楽のこと

ーエキゾチカ音楽に出会ったのはいつ頃ですか?

長久保:マーチン・デニーはずっと聴いてた。姉ちゃんの影響で、大滝詠一や細野晴臣経由で。あと、トム・ウェイツ。

長久保:『ソードフィッシュ・トロンボーン」以降の音楽って変じゃん?それが俺にとっては、亜熱帯・エキゾチック、みたいなイメージだったんだ。トム・ウェイツって普段どんな音楽聴いてるんだろう、って思ってレコード屋に行っても「エキゾチック」ってコーナーなんてない。「その他」に分類されてるんだよ。そこを見ると、いろんなものが200円〜300円で売ってるからガンガン買って、それで好きになったのかな。エキゾ系のアルバムって、ジャケットもカッコイイじゃない?

ーいや、どうですかね。僕は好きですけど、普通の人は・・・。

長久保:え、そうかな?カッコイイなこのジャケットでも安いんだ買っちゃおー!みたいなノリだったよ。でも、当時聴いたときはピンとこなかったんだけどね。やっぱり音楽って、寝かせると聴けるようになるじゃない?5年後くらいに聴いたら、すごくよかった。

ーじゃあ、エキゾチカ系でいいな、って思う日本のバンドっています?

長久保:ゴロッパチ(The 5.6.7.8’s )!

ーえ!ゴロッパチですか?あんまりエキゾって思ったことないです。

長久保:いや、あれは最強かっこいいよ!オリエンタルなロックとして、ひとつの完成形だと思うね。エキゾとガレージの組み合わせが、すごくかっこいい。外国人にウケる音楽を日本人が日本語でわざとやってるっていう、確信犯だよね。俺は、あれのロックステディ版がやりたかったんだ。ガレージでサーフでロックステディでエキゾチック、みたいな。

ーなるほど。じゃあ、海外のエキゾチカものでどのへんが好きですか?

長久保:マーチン・デニーかなー。レス・バクスターよりはマーチン・デニーの方が好き。

ーそこ、別れますよね。レス・バクスターは、映画音楽みたいにアレンジもぜんぶ譜面に書いてあって、スタジオ・ミュージシャンがティンパニ叩いちゃう、みたいなイメージがあります。

長久保:うん。マーチン・デニーはセッション的な感じもあるよね。あと、サン・ラはかなりエキゾだよ!マーチン・デニーのことが好きで、研究してたらしい。もっと新しいものでは、Tipsyもいいね。

長久保:あとは、『Holiday In Japan』みたいな、企画モノのアルバム。50~60年代あたまの宇宙モノとか、テルミンが入ってたりして、ウソくさくていい。まあ、「ここではないどこか」、って感じなんだろうね、エキゾチカって。
俺も、べつに海が好きでもないのにこんなとこ(葉山)住んでてさ。みんな海が好きで葉山が好きで越してくるんだけど、俺はそうじゃないないから。これもエキゾチックだよ!

ー異邦人ですね。ストレンジャー・イン・葉山。

長久保:いやー、自分でも面白いと思うよ! 

ボッコボコでいい

ーエキゾチカ音楽って、どういうものなんでしょうかね。

長久保:あり得ないもの、ウソくさいもの、かな。エキゾチカっていうと、まず映像が浮かぶんだ。50年代〜60年代にあったような、宇宙やUFOの映画のイメージ。猥雑で、なんだろうな、インチキなもの。

ーインチキさはありますよね。アフリカに行ったことない人が勝手にその音楽を想像してやってたらぜんぜん違うものができちゃった、みたいな感じが、エキゾチカかなーと思ってます。

長久保:想像力が必要だよね。

ーいろんな音楽の要素をいっぱい集めてそれを組み合わせて抽出して新しいハイブリッドなものを作る、っていうやり方もあると思います。でもデラゴは、よく分かんないものがよく分かんないままにバンドのメンバーを通してよく分かんない変質をした、みたいな、未整理ぽいところがいいんですよ。

長久保:中心にあるものばっかりを集めて整理していくと、無駄なものがどんどんなくなっていくんだよ。そうじゃなくて、音楽の本質って、周りにふくらんでる無駄な部分なんじゃないかな。無駄の重なりがすごく大事だと思う。

ー今って、それこそお金があれば、例えばアレンジャー雇ったりして、無駄を省いた洗練された音楽って簡単に作れるじゃないですか?でもそうじゃないものがいいんですよね。

長久保:俺もそう思う。整理されてなくていい。もうボッコボコでいいよ。 

半年に一枚つくりたい

ー話を聞いてると、長久保さんて、リスナー的な要素が強いですよね。プレイのことばっかり考えてるタイプのミュージシャンとは違う。ベースも弾くし、lakeでは楽器やってなかったって言うし。

長久保:完全にそうだね。「楽器が好き!」ってわけじゃない。

ー「楽器が好き!ってタイプだったら、ロックステディやエキゾチカに行かないですよ。ジミヘンから普通にギター小僧になってるんじゃないですか。

長久保:そっちは興味ないね。構築されてるものが好きだから。裏切られるアレンジとか。頭の中でちょっと組み立ててみたり、とにかくアレンジするのが好きなんだ。

長久保:アイディアはいっぱいあるし、時間や金銭的に余裕があれば、デラゴで半年に一枚くらいアルバム作りたいね。「シネマ」とか「スタンダード」とか、テーマを決めて。あと、季節ごとに10曲づつとか。

ーそういうの、大滝詠一ぽいです。まさにナイアガラ(※大滝詠一主宰の音楽レーベル。様々な企画アルバムを制作した)ですね。

長久保:CMとかね! (※ナイアガラから、CM提供曲を集めたアルバムがリリースされている。) 企画モノが好きだから。

ー面白そうですね!具体的に、今後のプランはありますか?

長久保:デラゴでは、シングル出してアルバム出したでしょ?次は7インチ(=シングル盤レコード)出すよ。その次は、今回のアルバムのアナログ盤(=レコード)。曲をちょっと変えてね。来年は、歌モノのミニ・アルバムを作ろうと思ってる。やっぱり歌モノが好きだから。歌を入れるんだったら、よりオリエンタルな感じで、ベースはロックステディだけどウワモノはエキゾチックっていうのをやりたい。昭和歌謡とかじゃなくって、外国人が見た日本人、みたいなやつ。

ー企画モノとも言えますね。

長久保:そうそう。やっぱり歌って、たくさんの人にアピールできる手段だからね。それに、自分でも聴きたいから。もうそこが一番。聴きたい音楽を作る、っていうのが、一番だよね。ずっといろんなレコードを買ってきたけど、こういうの聴きたいな、って思っても、なかなかないからね。

ーないから、自分でやるしかない、と。そういう姿勢が、デラゴが支持される理由なんじゃないですかね。コアな音楽ファンがついてるイメージがありますし。

長久保:それは嬉しいね。

ー僕は好きですよ!

長久保:いやーありがたい!嬉しいっす!

 

長久保寛之

1971年 3月28日 東京 生まれ。
中学生の時、友達の影響によりギターを始める。
20歳頃からいくつかのバンドを経て、DJとしても活動。
2001年、lake<伊賀航(b)、北山ゆうこ(dr)、加藤雄一郎(Sax)>を結成。
2007年 Caravan のツアーメンバー、曽我部恵一ランデヴーバンドに参加
2008年 光風&GREEN MASSIVE にメンバーとして参加
2013年同バンドを脱退
現在はlake, Exotico De Lagoのメンバーとして活動中

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